体幹トレーニングでなぜ代謝が上がるのか？ | スマホフィット

健康ブームが到来して20年ほど経ちますが“体幹”という言葉はかなり浸透して来た言葉かと思います。ダイエットやスポーツをする人にとってもパワーワードになっていますね。

ただ、言葉として知っているだけで体幹ってどこ？体幹トレーニングして何の意味があるの？というのを知らないまま漠然と体幹トレーニングをしていませんか？

本日は知っているようで意外と知らない体幹トレーニングについて解説していきます。

【体幹ってどこ？】

実は“体幹”という筋肉はありません。

体幹はお腹周りの内側にある筋肉(インナーマッスル)の総称です。(広義では背骨に近い筋肉全てを指すので背中や胸も含みますが今回は一般的に知られておる狭義の体幹を言います)

覚える必要はありませんが、横隔膜・腹横筋・骨盤底筋などがあります。あまり聞き覚えのない筋肉ですね。前側だけではなく横っ腹や腰の筋肉も含めたぐるっとお腹周りのインナーマッスル、と覚えておきましょう。

【どういう効果があるの】

体幹は内側の筋肉(インナーマッスル)というのはお勉強しましたね。

ボディビルダーのようなムキムキ！腹筋６パック！というのは外側の筋肉(アウターマッスル)なので、体幹トレーニングだけをしていてもムキムキマッチョにはなれません。アウターマッスルとは真逆で、大きくなると言うよりは内側の筋肉なので絞れていくようなイメージです。

ヨガのインストラクターの方なんかはとても細くスタイルが良いですがあまりムキムキな人は見た事がありませんね、ヨガは呼吸法も含めてインナーマッスルを使う動きが多いのやり込んで行くとでキュッと絞れていくのだと思われます。

というのを踏まえて本題、どういう効果があるのか。

①姿勢が良くなる

→体幹は身体を支えるのに必要不可欠です。体幹が弱いと骨盤の位置が前傾したり後傾したり左右にズレたり、俗に言う骨盤の歪みに繋がります。体幹が強いと骨盤の位置が正しい位置で安定しますので姿勢が真っ直ぐになります。

②代謝が上がる

→筋肉がつくと代謝が上がる、というのは聞いた事がある人もいらっしゃるかと思います。筋肉なら体幹じゃなくて腕や脚のトレーニングでも良いのでは？と思いますよね。もちろん腕や脚の筋肉をつけても基礎代謝は上がるので腕・脚のトレーニングそれはそれで大切です。しかし体幹はエネルギー燃焼力の高いく、基礎代謝も司る筋肉と言われています。体幹トレーニングで基礎代謝が向上し、痩せやすい体に変化しやすくなります。四肢のトレーニングよりも身体全体の代謝を上げる事が出来ます。

また①で姿勢が良くなるという話をしましたが、姿勢が良くなり血流が良くなる事で代謝も上がります。相乗効果ですね。

③QOLの向上

クオリティ・オブ・ライフ→生活の質という意味です。

体幹を鍛えると生活の質が上がる、ということです。そんなに大袈裟な事ではないのですが、体幹が鍛えられて安定してくると少ない力で身体を大きく動かせるので寝ている状態から起き上がるのはスムーズになったり、階段を登る時に膝が楽に上げられたり、たくさん歩いても疲れにくくなったり、と言った具合です。変化としては地味ではありますが、実はこのような日々の身体の負担を減らしていく事も健康寿命を伸ばすのに不可欠です。

【インナーとアウターどちらを鍛えたら良いの？】

これはどちらと言うこともなく、バランス良く鍛える事が大切です。

スポーツをやっている方は種目によってはアウター多め、インナー多め変わるかと思います。柔道や重量上げ、ラグビーなどはインナーよりもパワーのトレーニングを多めにしますね。スケボーやスキーなど体幹バランスが必要な種目はインナートレーニングが中心になるかと思います。(※どちらも全くやらないわけではなく割合が違うと言うだけです)